PROCESS|工程
押絵羽子板の制作工程の一例をご紹介します。
01 D E S I G N |した-ず【下図】

最初にデザインを決め、押絵の下図を描きます。
平面の絵をそのまま写すのではなく、どこを手前にするのか、どのように重ねるのかを考えながら、立体としての構成を組み立てていきます。
この下図が、押絵を形にするための設計図となります。
02 C U T T I N G |かた-どり【型取り】

下図から厚紙に各パーツの形を写し取り、切り分けていきます。
パーツを重ねて立体にするため、重なり方を考えながら、必要なのりしろを加えて型を作ります。
03 O S H I – E | おし-え【押絵】

面相や頭のかつら、胴体などの厚紙パーツに綿を含ませ、絹布や金襴などの布で包んでいきます。
パーツごとに厚みを持たせ、布を包み込むことで、押絵ならではの立体感が生まれます。
04 M E N S Ō P A I N T I N G | めん-そう【面相】

面相(お顔)や小道具などに彩色していきます。
布を包んだパーツには、絵の具の染み込みを防ぐため、胡粉などで地塗りを施し、その上から顔料や墨で描いていきます。
05 U W A – E P A I N T I N G | うわ-え【上絵】

必要に応じて、押絵の着物の布地に柄を描きます。
歌舞伎など、決まった柄を持つ役柄を表現する際に、その柄の生地がない場合は、無地の布に胡粉を混ぜた絵の具で直接描いていきます。
06 S U G A | すが-う・え【スガ植え】

日本髪や丁髷などには、スガ(毛)を植えます。
生糸を黒く染めたスガを櫛でよくとかし、毛並みを整えながら、黒い布で包んだパーツの表面に糊付けしていきます。
07 A S S E M B L E | くみ-あ・げ【組み上げ】

各パーツを組み立て、ひとつの絵柄に仕上げていきます。
パーツを糊付けし、裏側から和紙をあてて、形を整えながら組み上げます。
08 F I N I S H |はり-こ・み【張り込み】

背景を貼った板に、組み上がった絵柄を取り付けます。
絵柄がいきいきと、より立体的に見えるよう、全体のバランスや立体感を見ながら位置を決めて貼り込んでいきます。


