押絵は厚紙を切り分け綿を布で包み、各パーツを組み合わせて半立体に仕上げる、裂によるレリーフです。江戸時代には歌舞伎役者の似顔絵を押絵で作った役者羽子板が流行し、年の瀬には役者羽子板の売れ行きが、役者の人気のバロメーターにもなったといわれています。平林押絵工房では伝統の押絵羽子板制作はもちろんのこと、日常に寄り添うような新しいデザインを取り入れながら、一つ一つ手作業で制作しております。
押絵羽子板職人 平林 沙也加
長い歴史の中で培われてきた精巧な押絵の技術を活かしつつ、次世代へと繋がるような新しい発想を取り入れたモノづくりに挑戦しています。
略歴
2013年 祖母の似顔絵を用いた押絵羽子板を制作。金沢美術工芸大学を自主退学し独学で押絵羽子板の制作に取り掛かる。
2016年 むさしや豊山 野口豊生氏に師事。浅草寺歳の市(羽子板市)初出品。以降毎年出店。
2020年 平林押絵工房 創設。現代では少数となった押絵羽子板職人(面相師/押絵師)として技術を追求する一方で、自然や動物、植物などをテーマにした押絵を制作。