PROCESS

押絵羽子板の制作工程の一例をご紹介します。

D E S I G N ーした-ず【下図】

最初にデザインを決めて、下図を描きます。どこを手前にするのかなどの立体的な構想を練るので、押絵のパーツを組み立てるための設計図でもあります。

C U T T I N G ー かた-どり【型取り】

下図から厚紙に各部分の型を写し取り、切り分けていきます。パーツが重なる部分はのりしろを作りながら切り出します。

O S H I – E ー おし-え【押絵】

面相、スガ(かつらの部分)、胴体などの厚紙パーツに綿を含ませて、絹布や金襴などで包んでいきます。

P A I N T I N G ー え-が・く【描く】

面相(かお)、小道具などに彩色していきます。それぞれ布を包んだパーツに絵の具の染み込みを防ぐために胡粉等で地塗りをし、その上から顔料や墨で描きます。ものによって、着物の上から柄を描くこともあります。→ うわ-え【上絵】

H A I R ー すが-う・え【スガ植え

日本髪や丁髷の場合は、スガ(毛)を植えます。絹糸を黒く染めたスガを櫛でよくとかし、黒い布で包んだパーツの表面に糊付けします。

A S S E M B L E ー くみ-あ・げ【組み上げ】

各部分の押絵(パーツ)を組み立てて、ひとつの絵柄に完成させます。重なり合うところを糊付けし、裏側から和紙をあてて組み上げます。

F I N I S H ー はり-こ・み【張り込み】

バック(背景)を貼り付けた板に、組み上がった絵柄を取り付けます。その絵柄がいきいきとより立体的にみえるような位置を計算して貼り込みます。